ある患者様が再手術のカウンセリングに来られた際、他院の先生から「ドゥジュルタギ(二重の線を2本にする手術)」は絶対にやってはいけない手術だと言われたそうです。
まず、このドゥジュルタギという名称に馴染みのない方のために、以前書いたブログを先にご参照ください。
ドゥジュルタギ 幅の広い二重の再手術 ハム目 .. : ネイバーブログ (naver.com)
2016年の学会で講演した内容をもとに、2018年にブログに書いた内容です。
果たしてドゥジュルタギ手術は、絶対にやってはいけない手術なのでしょうか?
最も良い方法は上のブログにも書いてありますが、既存の傷跡を含めて瘢痕組織を切り取り、ラインを下げることです。
それなら当然、傷跡を切り取って健康な組織で二重を作るのが一番良いのではないでしょうか?当然、傷跡も1本の線として残り、固定も弱くしながら!!
しかし、注意すべき点があります。ラインを下げるための皮膚のゆとりがない人が皮膚切除(切り取り)を行う場合、皮膚が不足してしまい、これ以上再手術ができない「本当に修正困難な目」になってしまいます。
もちろん、ドゥジュルタギを行うケースも修正困難な目である場合が大半ですが、それでも手術が可能な修正困難な目なのです。
しかし、皮膚のゆとりがないのに皮膚をすべて切り取ってしまうと、手術不可能な修正困難な目になってしまいます。
そしてもう一つは、ドゥジュルタギは目の整形に精通しているほど熟練した形成外科専門医でなければならないほどの手術だということです。
そうでない場合、多重ライン(三重など)がひどく発生したり、様々な合併症が生じる可能性があります。このような合併症に備えられない場合は、ドゥジュルタギ手術をしない方がましです。もしかすると、形成外科専門医ではない方がドゥジュルタギ手術を行えないため、そのように主張しているのかもしれません。
ドゥジュルタギ失敗後の早期再矯正 (feat. 三重.. : ネイバーブログ (naver.com)
このような多重ライン(三重など)が発生することがあります。
このような症状が発生した場合、自然に良くなると考えるよりも、積極的に治療を行わなければなりません。
ドゥジュルタギを行うと、傷跡が2本できて段差が生じる(?)
これもまた違います。
ドゥジュルタギの傷跡と低い二重の傷跡、切開二重.. : ネイバーブログ (naver.com)
ラインを下げれば下げるほどこれは発生するものであり、初回手術で特に男性の奥二重を作る手術ではほとんどの場合に発生します。
これは皮膚が被さって二重が一部隠れるためであり、二重を大きく下げるほど生じやすくなります。元々二重だった人も、年齢を重ねて皮膚がたるむと、ラインの上にたるんだ皮膚が乗るようになり、段差のように見えるのです。
したがって、これは合併症ではなく、本来そういうものなのです。
むしろ、よく知らない非専門医の場合、このように誤解するのも無理はないかもしれません。
まずは形成外科専門医であるかどうかを確認されることをお勧めします。
私は個人的に、診察の際にはまず患者様の状態を診ます。
皮膚にゆとりがあれば、当然、瘢痕組織を切り取ることを原則としています。
しかし、皮膚にゆとりがない場合には、まずドゥジュルタギという手術を先に行い、手術の途中で皮膚が余れば切り取ることもあります。もちろん、患者様には事前にお伝えします。
まれに、皮膚が不足しているのに引っ張られた状態で固定されている場合には、切開のみを行い、低い位置での固定に変えて固定を緩めることでラインが下がることも稀にあります。すべてのケースに当てはまるわけではなく、このようなケースは珍しいです。
そして、皮膚はあるものの傷跡がひどい場合には、ドゥジュルタギを行うと手術後に少しシワ(ヨレ)が生じることがあります。このような場合は、事前にお知らせした上で手術を進めます。
メリットとデメリットを天秤にかけて検討すべき部分です。
そして患者様も、他の非専門家から「ドゥジュルタギはしないように」と言われたなら、まず疑ってみるべきことがいくつかあります。
一般のネット掲示板などで、ドゥジュルタギ後に傷跡もひどくないのに、神経質になりすぎて傷跡がひどくなったなどと扇動するケースがあります。ご自身の以前の状態がどうだったか分かっていない場合や、期待値が高すぎたのでしょう。ほとんどの場合、手術後の方が良くなっているはずです。
2. 専門家を装いながら、非形成外科専門医がドゥジュルタギのような難易度の高い手術を行えないため、この手術を悪く言うケースです。患者様を思っているふりをしますが、むしろ「ドゥジュルタギは最終段階の手術だ」と言ったりもするそうです。そうではなく、皮膚が不足しているのに皮膚を切ってしまうと、本当に最終段階の手術になってしまい、それ以上再手術が不可能になってしまいます。
3. そして、上手くいった人は大抵「満足している」程度で終わるか、簡単に口コミを書くことはあっても、インターネットに長々と書き込むことはありません。たまに、ドゥジュルタギのような高難度手術に失敗したり、個人的な不満があったり、あるいは手術が成功したにもかかわらず特定の誤った思い込みによってインターネットに継続的に書き込む人がいますが、そうなると、上手くいった人の方がはるかに多いにもかかわらず、このような1人や2人のせいで「手術をしてはいけない」かのような雰囲気になってしまいます。
4. ドゥジュルタギを行いながら、脂肪移植や目つき矯正を勧めるケースがあります。これは必須条件ではなく、私がドゥジュルタギを行いながらこの2つを併用するケースは5%にも満たないです。

このようにとんでもなく(二重のラインが)高い患者様は、皮膚を切除しても大変なことになりますし、既存の切開線から形を作ること自体が言語道断です。

